インターネットを見ていると「偽「母乳」ネット販売:細菌1000倍、乳児に危険」という記事がでていました。
オークションサイトを売っているあらゆるものを見れば、今はネットで何が売られていてもあまり驚きはしなくなりましたが、こういう子どもの成長に一番大切な時期に、害を与えるようなものを販売しているというのは残念ですよね。
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記事によれば、1パック5,000円で販売されており、販売用途としては、「母乳風呂」用などとされており、飲用には適さないとアピールしているということであるが、商品には母乳提供者が書いたと思われる手紙が同封されており、飲用することを想定しているようなメッセージ分が書かれていたということです。
インターネットに限らずだけど、消費者が勝手に誤解していいように解釈するような文言って非常に多いです。インターネットがなかったころは、絶対とは言いませんが、テレビ、新聞、雑誌というところが、読者、視聴者に対してのモラルということろで、最低限のチェック機能がかかっていたと思いますが、インターネットの時代では、読者に対して検索すればダイレクトに情報が伝達されてしまうため、読者側が良い情報、悪い情報を選別できる能力がとても重要!
特に注意しないといけない情報は、大きく4つかな。
- お金儲けに関する情報
- 健康に関する情報
- 美容・コンプレックスに対する情報
- Hな事柄に関する情報
いわゆる、人の欲望と、人に相談しにくい事柄に関する情報です。
今回の偽母乳の件は、母乳が出ないお母さんの気持ちをうまく刺激するような説明になっていたんでしょうね。もうひとつ、この手のところが狙っているとすれば、マニア向けなんじゃないかと・・・この先は詳しくは言いませんが・・・
母乳を購入するという情報にたどり着いたならば、もっといろんな視点で情報を探してみる必要があったのかな。
色々と検索してみると、下記のような情報が見つかります。
「母子感染」での検索から
- 厚生労働省:ヒト白血病ウィルス-I型(HTLV-I)の母子感染について
→この中のQAに「HTLV-Iの感染経路は?」とあり、「HTLV-Iの主な感染経路は、主に母親から子どもへの母乳を介した母子感染です。・・・」 - NIID 国立感染症研究所 - 母子感染
そもそも、子どもを生んだ産婦人科で、母乳に関する相談ってしないの?「ネットで母乳が売っているんですけど、どうでしょうか?」を聞けば、医者はいいとは言わないと思う。それと、見ず知らずの人の母乳を自分の子どもに飲ませるという抵抗感はないのかな?
自分がもし女性なら、ちょっと抵抗あるなぁ~、見ず知らずの牛の牛乳を飲ませるのとは訳が違うし。
これは、事件があってからこそ調べる内容になりますが、一度知っておけば、それ以降、口に入れるものに対する意識は違ってくると思います。
「細菌 増殖 スピード」での検索から
- ニチレイ・・・「知る」ことで、食中毒から身を守る→このページの「どれくらいの速度で増える?」を読むと、腸炎ビブリオは、条件が整うと3時間で約1万倍。サルモネラやウィルシュ菌は、2~3時間で食中毒を発症する程度の菌数に達するとあります。
母乳とは、ちょっと異なりますが、同じお乳ということで、牛乳の殺菌を調べてみると
- 日本乳業協会「牛乳の殺菌方法」
→牛乳は、安全性のために、このような殺菌をしているが、販売されている母乳は細菌1000倍ということは、殺菌なんてしないよね。
読み物としては、常在細菌や、カビのことを知っておくのもお勧め。そもそも人は雑菌まみれな生き物。だから、人に飲食物を提供うするにあたっての衛生管理は、きちんとしないと怖い。
ネットでものを購入するなら、最低限チェックをしておきたいこと。
- 楽天、Yahooなどの大手ショッピングサイト以外から購入するなら、販売者の所在地、代表者情報の確認。
- 所在地が確認できたら、GoogleMapのストリートビューで検索。かなり田舎じゃなければ、場所の画像が見れるので大丈夫そうかどうかを確認。
- 代表者名で検索、電話番号で検索。このときにどんな情報が見つかるかを知っておくことも大切。
- 最近では、
その他には、「立派なホームページがある=必ず信用、信頼できる」ではないということを知っておくべき。実店舗を持っていないところなら、なおさら購入者は注意してチェックするべき。
よくないことをしようと考えている人は、どうやって信用させようかということを考えてホームページを作っているので、普通は悪いようには見えないもんです。だからこそ、沢山調べて総合的に判断をするような習慣を持って欲しいと思います。まぁ、それでも絶対はありませんが、よくないことに引っかかる確率は下げられます。