ねじの頭をいろいろと作ってみる。作業手順の大切さを実感。

modoーねじ頭

ねじの頭作りにチャレンジです。普通のプラスネジ、マイナスネジだけだと、すぐに終わってしまうので「いたずら防止ねじ」(TRF:Tamper Resistant Fasteners)というものも作ってみます。

一般ねじといたずら防止ねじ

これ以外にも、特殊なねじ、探せばあると思いますが、とりあえず12種類のねじづくりにチャレンジ。

今回、ねじの頭作りをして、とても実感したことがあります。それは、最終的なポリゴン形状やエッジの位置が同じでも、作業する順番が違うと、面倒なことが増えるということです。

どういうことかを説明していくと

ねじの十字のポリゴンを作成して、ただベベルでシフトしただけでは、サブディビィジョンをかけたときに、角が緩いカーブになってしまいます。角をたてるには、エッジの角を増やしていかないといけないのですが、このエッジを増やす手順が大切。
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サブディビジョンをかけたときに、エッジが立つには、角になるエッジの両端にエッジが必要となります。これをどの手順で増やすかですが・・・
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◆手間が増える手順
先に水平方向のエッジを増やしていく。縦のエッジを2本選択し、ループスライスを実行。
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この状態で、次に、垂直方向の角のエッジに、エッジベベルをかけようとすると、縦のエッジがループスライスで3分割されているため、1つの角に対して3本のエッジを選択する必要がでてしまいます。プラスネジの場合、12個の角がありますので、3本×12角で36個のエッジを選択する必要がでてしまいます。投げ縄選択したとしても、以外と面倒です。
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◆シンプルな手順
水平方向のエッジを増やす前に、垂直方向の角のエッジをエッジベベルします。エッジを2本選択して、上矢印キー(↑)で、選択していくと簡単に12本を選択できます。選択できたら、エッジベベルを実行。
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次に、水平方向にエッジを増やしますので、縦の2本のエッジを選択して、ループスライスを実行。
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これで、角を立てたいエッジの両端にエッジができました。どうでしょう?同じ結果なのに、こちらの手順のほうが作業の手間が少ないですよね。

もっと、複雑なものを作り出していくようになったときは、いかに無駄な作業をしないようにするかということがとても大切になってくると思います。

YouTubeやその他の動画教材などを見ていると、最短で、一番効率の良い作業工程で説明されています。そのため、なぜその手順なのかを意識せずに作れてしまうのですが、自分で作り出すと作業手順にもちゃんと意味があるということをとても実感しました。

作業手順については、何でもいいから色々なものを作って、覚えていくしかないですね。

ここから、先ほどの作業の続きになりますが、水平、垂直方向の角を立てたいエッジの両端にエッジを追加できたので、サブディビジョンをかけてみると、表示がおかしい部分ができてきます。ポリゴンが、角の上にかぶってしまっています。
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この崩れをなおすためにポリゴンにエッジを追加します。ポリゴンが崩れた場合に、どこにエッジを増やしていくか?これも経験で覚えていくしかなさそうです。

今回のサンプルでは、このようなエッジの切り方で、直りました。エッジスライスをしたいポリゴンを選択し、エッジスライスを実行。
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ちなみに、なぜここをスライスしたかと聞かれれば、色々と試してここをスライスしてここで直ったとしか言えません。経験値が増えれば、そのうち、なぜそこをスライスするのかの理由を答えられるようになるかもしれませんが・・・いつの事やら
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サブディビジョンをかけると、問題なく表示されることが確認できます。続いて残りの部分を同様に作業して完成となります。
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サブディビジョンをかけたときに、どういう状態だと崩れやすいか、どこにエッジや頂点を増やすと直るのか?今は、直したつもりが余計に崩れたなんてことも沢山あります。正解を見つけていくのは、大変ですが、それも楽しまないとね。

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※ねじの名前は、違う名前で呼ばれているものもあります。

今回作った分のポリゴンの状態はこんな感じです。
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