宇津木流スキンケア&塩浴を始めて15ヶ月が経過して、肌の感じはどうなったか?

肌レベル

昨年の8月末から始めた「宇津木式スキンケア」ですが、夏、秋、冬、春、夏と季節を一旬しましたので、どうなったかをまとめてみます。

宇津木流スキンケア法の基本は、「『肌』の悩みがすべて消えるたった1つの方法」という本の最初のほうに次のように書かれています。

「つけない・こすらない・洗いすぎない」の3つ。
毎日おこなうのは肌を極力こすらない”水洗顔”だけです。
用意するのは、純せっけんとワセリンのみ。
さあ、一緒にきれいな肌をめざしましょう!

方法は、とてもシンプルですが、化粧をする女性にとっては、以外とハードルが高いかもしれないですね。
とある化粧品メーカーのスキンケアのページを開いて見ると下図のような紹介がされています。
スキンケアライン

メーカーによって呼び方は微妙に違っていたりしますが、だいたい似たようなラインナップを持っているところが多いです。
冷静に考えてみれば、これだけのケアをしなければ本当に美肌が保てないのかって疑問ですよね。

「潤す・補う・守る」なんて、言葉を微妙に変えることによって商品を増やしているようにしか思えない気がします。
美肌を目指す人にとっては、商品があれば、なんか使わないといけないような気になってきますよね。

また、別のメーカーでは、このようなことが書かれています。

肌本来のチカラを引き出す(注1)ための基本は、「洗う」「除く」「潤す」の3ステップと「保つ」のエッセンスです。

「洗う」:肌を清潔にします
汚れが残っていると、肌のチカラは十分に発揮されません。汚れを落として清潔にすることが、スキンケアの基本です。
「除く」:古くなった角質を取り除きます
毛穴の汚れや古い角質を肌の状態にあわあせておだやかに取り除き、その働きを正常に保ちます。
「潤す」:肌本来の機能を引き出し、天然クリーム(注2)をつくりやすくします。
不要なものを取り除いたら、良質な水分で肌をしっかりと潤して、天然クリームをつくりやすい状態にします。
「保つ」:水分を保持してすこやかな肌をつくります。
うるおいを保つためには、乾燥や外的刺激から肌を守ることが大切です。水分を保持してすこやかな肌をつくりましょう。

※注1:肌本来の働きを正常に保つことです。
※注2:皮脂腺からの脂分と汗腺からの水分が混ざり合ってできたもの。皮脂膜となって肌を保護する働きをしています。

すごくもっともらしいこと書いてありますよね。有名なメーカーが行っていることだし、雑誌の美容ページを見れば繰り返し同じようなことが書いてありますので、誰も何の疑問も持たずに信じていると思います。

しかし、「肌の悩みがすべてきえるたったひとつの方法」や「宇津木式スキンケア事典」を読めば、化粧品メーカーが言っていることが実に怪しいことばっかり言っていることがよくわかります。

下の図は、化粧品メーカーのページや、雑誌の美容ページでよく目にする肌の断面図です。
宇津木式に書かれていることによれば、皮膚の細胞が死んで角質細胞となり保湿バリアとして肌を守り、役割を終えたあと、垢となってはがれていくということ。
肌の断面図

化粧品メーカーは、肌を清潔に・・・や、古い角質を取り除き・・・ということで、角質を目の敵にしていますが、やればやるほど保湿バリアを破壊して乾燥しやすい肌になっていくわけですね。

正常で健康な肌であれば、過酷な環境に肌をさらしていても乾燥に耐えられないということはないそうです。

湿度が10パーセントをきるような砂漠を何日走っても、水さえ飲んでいれば、ミイラのように完全に乾いてしまうことはないし、マイナス40度の極寒の地で働いても、皮膚の表面が凍って、ちょっと笑ったら肌がパリッと割れました、なんてことはありません。

そして、これは覚えておいたほうがいいと思いますが、「理想の肌は、『しっとり』ではなく、「さらさら」だということ」です。

さらさらの状態だと自然に角質がはがれて新しい細胞が生まれるという循環が生まれやすい。しかし、化粧品やクリームなどをつけて肌の表面を覆ってしまうと角質細胞がはがれにくくなり、新しい細胞も生まれにくくなるそうです。

化粧品って考えて見れば、すべてが悪循環ですよね。

化粧をする→角質が自然にはがれにくくなる→化粧が水洗いで落ちないので、クレンジング、洗顔フォームで角質層を傷つけ自家保湿因子を流し落としてしまう。→乾燥肌を招く→ローションや保湿クリームを塗る→これまた角質が自然にはがれるのを邪魔してしまう→皮膚細胞の正常な循環が悪くなる→正常な皮膚の循環ができないと、皮膚が薄くなり、キメがなくなる。くすみがでる。小ジワができやすくなるなどさらに悪い方向悪い方向へと向かっていく。

それともうひとつ知っておきたいことですが、化粧液などで、肌の奥まで浸透という表現をよく見かけますが肌の奥ってどこまでか知ってますか?

化粧品メーカーは、小さい字で但し書きとして書いてありますが、「角質まで・・・」という記載があります。
肌の断面図

美肌のことを考えている人は、勝手に真皮層まで届くようなイメージを持って化粧品を使っていると思いますが、届くのはサランラップ2枚分ほどの厚みの角質層までです。

京都府の「健康食品等の薬事法違反広告事例 > 化粧品に関する事例」を見てもわかりますが、「化粧品の作用が及ぶ範囲は、角質層まで」と記載があります。

どんなに高価で最新の技術で凄いようなうたい文句が書かれていても、「角質層まで」しか届かないんです。もし、それを超えるような商品があったとしたら、もうそれは化粧品ではなくなってしまう。

医薬品などの塗り薬が肌から浸透するのは、皮膚の保護バリアを破壊する成分を混ぜて薬効成分を浸透させるようにしているためです。

 

さて、ここから宇津木式スキンケアを15ヶ月やってどうだったかということですが

◆スタート時点の肌質について
洗顔後は、ドライで保湿ローションが欠かせない。特に冬場は一秒でも早く保湿ローションを塗りたいぐらい。洗顔後はとても乾燥するにもかかわらず時間が経過すると皮脂が過剰となり、顔のテカリをとるためのフェイシャルペーパーが手放せない。
宇津木式スキンケア開始時の肌状態

◆スタート~2ヶ月ほど
男で、化粧をする必要がない為、宇津木式スキンケアを始めるのにあたって、肌への害が少ないものを選ぶといったことを考える必要がありませんでしたので、抵抗なく続けることができました。

【やったこと】
・ぬるま水(33~35度)での洗顔。
・石鹸を使わない。(以前より添加物沢山の洗顔フォームの使用はせず、純石鹸を使用していました。)
・スタート時点が8月末で、まだまだ暑い日が続き、ぬるま水だけでは、ベトっとした感じが気になるため、塩浴もあわせて実行。
・日焼け止めクリームについては、紫外線吸収剤不使用のものをいくつか購入しましたが、白浮きしてしまいとっても変な感じになってしまったので、一般的な日焼け止めを使用。ただし、石鹸で簡単に落とせるタイプのもの選択。
・洗顔後の乾燥に対しては、白色ワセリンで対応。

【どう変化したか】
・1ヶ月ぐらい過ぎたあたりから肌のオイリー感が減ってくる。
・2ヶ月ぐらいすると、よりはっきりと肌のオイリー感が減ったをの実感。

石鹸を使わないというのを顔だけじゃなく髪の毛、全身に対しても実践しましたが、うれしいことに頭皮や首周り、背中のべたつきも改善されてきました。

毛穴もマイクロスコープで、確認していましたが小さくなってきている。

【トラブルは?】
・肌や頭皮がとてもかゆくなったり、皮膚がぼろぼろとめくれてくるような感じになることがあった。
→調べてみると、どうも皮膚の常在菌のバランスが、崩れマラセチア菌が優勢となったようだ。小鼻周りが赤くなったりするのもこれが原因となるようだ。

・この対応としては、抗菌作用のあるコラージュフルフルを使用。非常に効果があり、数日使用するとカユミが肌がボロボロとはがれくるのが収まってくる。ある程度収まったら、使用をやめる。

コラージュフルフルについては、その後も皮膚の状態を見ながら適時使用。

◆3ヶ月~4ヶ月ごろ
3ヶ月目(11月)に入ってくると、肌のオイリー感が改善さてきたため、塩浴の回数も減らしました。洗顔後の肌の乾燥については、改善されてきてはいるようですが、まだまだつっぱり感が消えないため、白色ワセリンの使用はやめられません。

塩浴の回数を減らしてみたわかったことがある。それは、マラセチア菌を暴れさせないために塩浴が有効なのではないかということ。塩浴の回数を多めにしているほうが皮膚の常在菌のバランスが安定するように思います。

◆5ヶ月目ごろ
5ヶ月目(1月)になって、ついに洗顔後にワセリンを使わなくてもよくなりました!洗顔時の水温を37度にしすると、若干つっぱり感がでてしまう感じがありますが、33~35度ですると問題なく過ごせます。

つっぱり感のない肌って素晴らしい!

◆6ヶ月~15ヶ月
洗顔後の肌のツッパリ感はなくなり、安定した感じで過ごせるようになりましたが、塩浴せずにぬるま水(33~35度)だけでの期間がながいと、体調などとの兼ね合いもあると思いますが、ときどきマラセチア菌が暴れてくるようで、かゆくなったり皮膚がボロボロとはがれてくるようになることがあります。

その場合は、塩浴とコラージュフルフルを使い肌の状態を安定させます。

肌のキメについてですが、スタート時に一番最悪だったのが、鼻と眉間の間。宇津木式スキンケアでは肌の状態を4段階(0/1/2/3)で程度を分けていますが、鼻と眉間の間については、最低レベルの3段階目。

15ヶ月経過した現在では、鼻の部分は、レベル1.眉間の間についてはレベル0~1のところまで回復してきました。

肌のドライ、オイリー感については、下図のようにちょうどいいレベルの状態に近づいてきたように思います。

肌レベル

”何歳からでも肌は再生します。” この言葉を信じて皆さんもはじめてみませんか?

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