2018年8月に発生し大阪も直撃を受けた台風以降、川久保のハイキングコースを訪れたことはなかったのですが、ここ数年のこの時期、野鳥を撮りに歩きにきていたので、今年も行ってみることにしました。
台風の被害という点では、摂津峡でもところどころ倒木があったりしましたが何十本もの木がまとまって倒れているというのは見かけなかったので、川久保の辺りもその程度かなと思っていました。
上の口のバス亭から神峯山寺駐車場までの間に見える景色では、倒木が沢山見えるというのはありません。神峯山寺駐車場を過ぎたあたりから斜面の木が台風の影響で倒れてしまって伐採されていたりというのが見えてきます。
神峯山寺を通過して川久保へ続く分岐点に近づくと植林された杉林が見えてきますが、この辺りから何十本もの木が倒れてしまっているのが確認できます。V字型の谷になっている片方の面だけの杉が沢山倒れいるのを見ると風の通り方で被害の出方が全く違うのがよくわかります。
分岐を通過し、林道際面ヶ谷線を通り川久保バス停に。
そこから民家のあるエリアを抜けてハイキングコースに入っていきますが、林道コースの入口には、「台風による影響で倒木が多数あり、歩行者・車両通行止」というような表示がでて鎖がかけられてあります。
普通ならここで引き返さないといけないのですが、倒木といっても歩くところまでは倒木なんてないだろうなんて勝手な判断で進むことに。本山寺への分岐のところまでは林道両側で倒木はありましたが、歩くところの倒木はすべて取り除かれていたため、普通に歩くことができました。
その分岐を越えてさらに歩いていくと、段々景色が変わり、両サイド斜面の倒木の数も何十本単位で倒れており、道の上にもたくさん倒木が残っています。
台風被害の調査のためか、人がなんと通れるように最低限のことはしてあったので最大限注意をしながらそのまま進んでみました。
直径20cm、30㎝以上もある木がごろごろ倒れているわけですからもし台風のときにこの場所に人がいたとしたら、簡単に吹き飛ばされてしまうことが容易に想像できます。
途中で引き返すかどうか迷ったのですが、ポンポン山へ抜けるルートが先にあるし、そこも調査のため人が通れるぐらいの隙間はあるんじゃないかと期待を込めて歩きます。
ポンポン山頂上へ抜ける分岐にくるとさらに倒木の被害が大きい感じです。ここから先のルートは、一度も歩いたことがないのですが、進んでみると基本的に道幅は人が一人通れる程度の幅です。200~300mぐらいまでは何とか調査のため人が入った形跡があったので進めましたが、そこから先は完全に倒木で道がつぶれてしまっており進むのを諦めました。
軽装で行っていたこともありますし、無理に倒木の上を越えていって木がゴロンと動けば大怪我間違いなし。最悪は…ということも。
全体で見れば数百本の杉の木が倒れてしまっています。これらの倒木を処理するためにはかなりの時間・人・お金がかかるでしょうから、再度ハイキングコースとして利用できるようになるのは、かなり先のことになるような気がします。
道の両サイドの崖のようになっているところは、とても不安定な状態になっているところも沢山あり、時おり石や枝が落ちてくることもありました。また、倒木の下をくぐるときに頭を打ってしまうこともありますので、行かないのが正解です。携帯電話も電波が完全に圏外ですし、通行止めになっているので人もあまり通りません。もし怪我をして動けなくなったらかなり危険な状況になります。
ヘルメット必須です。
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