光学ズーム83倍(35mm判換算24-2000mm相当)という超とんでもないズーム倍率を誇るNIKON COOLPIX P900ですが、そのモデルの後継機が海外で2018年9月に発売されることになりました。(日本発売は現時点未定)
後継機は、なんと光学ズーム125倍(35mm判換算24-3000mm f / 2.8-8)というさらにとんでもないもの。
販売価格が$999.95だから、111円/ドルとして、日本円で約111千円。
P900が約899g、レンズ口径67㎜に対して、P1000が約1415g、レンズ口径77mmということで、実際手にすればかなり大きい印象になると思います。
プレスリリース(Google翻訳)の気になるところは、ISOの関するところです。
最新のNikon EXPEED画像処理システムとデュアル検出光学VR技術を搭載し、手ブレ補正を5ストップで行い、鮮明な画像をキャプチャしてぼかしを軽減します。 16メガピクセルの背面照明(BSI)CMOSセンサーを搭載し、6400までのISO範囲を拡張したP1000は、困難な照明条件下でも優れた画質をキャプチャする多彩な機能を提供します。
高感度でも使えそうな感じの印象を受けますが、スペック上ではP900とP1000は、「ISO 100~1600、ISO 3200および6400(P、S、A、Mモード時に設定可能)」で同じような記載になっています。性能は果たして向上しているのか?
P900は、実際撮影に使ってみると何を撮影するかにもよりますが、ISO200を超えるとノイズが目立ってくる感じなります。
P900で撮影したものを50%に縮小してみたサンプルです。
◆f6.5、1/500、ISO125
葉っぱの緑色のグラデーションは、ノイズが乗らずに綺麗に撮れています。
◆f5.6、1/500、ISO180
トンボの背景の黒っぽいところは、ノイズが乗らずに綺麗に撮れています。
◆f6.3、1/500、ISO320
カワセミの背景のグレーのところがざらついた感じになっていますが、緑色系の時と違って気になりにくい。
◆f6.5、1/125、ISO450
緑のグラデーションのところがざらついた感じになっています。
◆f5.6、1/125、ISO640
ISO640でも、べた塗りっぽいグラデーションではない場合、ノイズがある感じはわからない場合もあります。
P1000は、光学ズーム125倍の3000mmが商品最大の特徴になっていますが、実際、いろいろなシチュエーションで使おうと思うと、ISO感度が800でも高画質で撮れる商品であって欲しいです。
もうひとつの野鳥を撮影する私からすると性能的に改善してくれているとありがたいのが、シーンモードの「野鳥」でのピントが合う性能です。
「野鳥」モードでは、画面中央のエリアにてピントを合わせるということになっていますが、フォーカスエリアが広いのか、ピントが合わないことがとても多い。実際使えないことが多い。
新機能として嬉しいところは、レンズ側にマニュアルリングが追加されたこと。
P900の場合、マニュアルでフォーカスを合わせる場合、バリアングルのモニターにて調整しますが、野鳥を撮影する場合は時間がかかるため使いづらい。
P1000は、マニュアルリングにマニュアルフォーカスを設定すればピント合わせが可能になるので少しはピント合わせが早くなるかもしれません。
NIKONサイトよりいろいろな角度から撮影されたP1000の写真。
プレスリリース
The Superzoom COOLPIX P1000 Offers an Astounding 125x Zoom to Capture Your World and Beyond(Google翻訳)