今、野鳥撮影用に使用しているムービーはSONYのXDR-XR520という機種。2009年に発売されているモデルです。
レンズのズーム倍率は、35mm換算で43-516mmです。これに1.7倍のテレコンを付けているので、望遠側は、516×1.7倍=877mmとなります。
実際に野鳥を撮りだして気付いたのが、望遠側の877mmでは離れた場所に止まった野鳥を大きく撮影するには足りないということ。1200mmぐらいまでの望遠が欲しい。
私が行っている場所で木の上、川岸、川の対岸にいる野鳥を撮影する場合、カメラから野鳥までの距離は数m~30mぐらいです。
レンズ焦点距離と撮影イメージを比較してみるとこのようになります。
川の対岸約25m先のカワセミ(体長約17cm)を撮影したものです。レンズ焦点距離877mmでは、画面のカワセミはとても小さい状態でしか撮影できません。
Photoshopでレンズ焦点距離をさらに望遠(1300mm相当)にしたイメージにしてみた場合。
上の写真以外にもいろいろな距離で撮影してみるとレンズ焦点距離800mmで、野鳥を大きく撮影するには、野鳥までの距離は10m以内ぐらいかな。それ以上の距離になってくると大きくは撮れない。
ということで、現在発売されているモデルからレンズ焦点距離の長い製品を探して見ると、各社から高倍率ズームのモデルが販売されています。
- パナソニックからは、光学ズーム62倍(28.0~1740mm)のHC-W580M
- キャノンからは、光学ズーム32倍(約38.5~1232mm)のiVIS HF R82
- ソニーからは、光学ズーム30倍(26.8~804.0mm)のHDR-PJ680
パナソニックでは、他にも光学ズーム62倍のモデルHC-V480MSやHC-V360MSも発売されているし、この中から検討するかとヨドバシに行って実機を見たり、取扱説明書を確認してみると野鳥撮影には、使いづらいことが判明。
野鳥を撮影する上で重要なのは、レンズ焦点距離の長さとマニュアルで素早くピント合わせができるかどうかです。
私の使っている現在のSONYのXDR-XR520は、ピント合わせのオート・マニュアルの切り替えが外部のマニュアルボタンがワンプッシュでできて、マニュアルリングでピント調整ができます。
素早いピント合わせに対応するには、タッチパネルの液晶画面でピント調整をするタイプでは時間がかかり過ぎますので、マニュアルリングが必須です。
しかし、現在発売されている個人ユーザー向けの高倍率モデルには、マニュアルリングがついていない。
パナソニックのハイエンドモデルのHC-WX995Mには、マニュアルリングがありますが、ズームの倍率が「動画:30.8mm ~ 626mm(4K 16:9)(傾き補正:切時) / 37.0mm ~ 752mm(FHD 16:9)(傾き補正:切またはノーマル時)」
※装着可能なテレコン無し。
ソニーのハイエンドモデルのFDR-AX55は、ズームの倍率が「26.8-536.0mm(16:9時)」です。
※装着可能なテレコン無し。
キヤノンのハイエンドモデルのiVIS HF G40は、ズームの倍率が「約28.8-576㎜(ダイナミックON時)、約26.8-576㎜(ダイナミックOFF時)」です。
このモデルの場合、レンズ焦点距離を1.5倍に伸ばすことのできる「テレコンバーター TL-H58」を装着可能です。
テレコンをつければ576×1.5倍=864mmになります。
今、この3機、パナソニック:HC-WX995M、ソニー:FDR-AX55、キヤノン:iVIS HF G40から選ぶとなると、キヤノンかな。
でも、実際に買い換えるとなるとレンズ焦点距離1200mmぐらいまではやはり欲しい。
そうなると業務用モデルも探してみないといけない・・・