「わたしは、これで○○やめました」
このフレーズを聞くと、昔テレビで流れていた禁煙パイポのCMを思い出します。
「私はコレ(禁煙パイポ)でタバコを止めました」
「私は(小指を立てて)コレで…会社を辞めました」
って感じで流行語になってましたね。
そういえばこれっていつ頃やっていたCMなんだろうと、調べてみれば1980年代前半だとか。うわぁ~なんだかとっても時代の流れを感じるわぁ。
それでそれで、ミートボールの話に戻りまして。
どれぐらい前だったかなぁ~テレビで「食品添加物の神様」と呼ばれていた食品添加物の専門商社に勤めていた「安部 司」さんが、ある出来事によってスパッと会社を辞めて食品添加物のことを皆によく知ってもらいたいと活動を始めたという話をしていました。
そのある出来事というのは、食品添加物の専門商社に入社し売り上げを伸ばすべく日々努力する阿部さんが、その努力の甲斐あってやがて「食品添加物の神様」と呼ばれるまでの存在に。勤めている会社にとっても、食品添加物を納める先の会社にとっても売り上げアップで万々歳。
仕事でいつも忙しく家に帰るのも午前様というのもあたりまえの状態、家族と夕食を共にするというのもあまりないときのこと。娘の3歳の誕生日のときに、たまには時間作って顔を見てやらんといけないなと思い時間を仕事を早めに切り上げて帰宅。
奥さんが食卓の上に用意したご馳走の中にミートボールがあったんですね。それを娘が口にほりこんだ瞬間、ハッ!と気づいたんですね。
「そのミートボールは私が開発したもの」ではと。
どんな肉を使って、どんな添加物を使って作っているかを自身の目で見てしっている訳なので。
思わず、「ちょっと待て!!」と
そのとき安部さんがかかわっていたときのミートボールに使われていた牛肉は、こま切れとしてもミンチとしても売れないような「端肉」。それをどうやって、売り物にするかということを食品メーカーから相談されて、20~30種類もの添加物をいろいろと混ぜてできあったのが、そのミートボール。
そして、それを今、娘が食べている。
今までは、売る側の目線でのことしか考えていなかったのが、その光景を見て自分自身、家族もそれを食べる消費者側であったんだということに気づき、考え方が一転し、翌日会社を辞めたそうです。
この話を聞いて、ミートボールを買うのはやめましたね。今のミートボールがどうかはわかりませんが、値段的なことを考えるとそれほど内容は変わっていないだろうなと。
その人の本をたまたま見つけ、本を読んでいると、「ハム」(安いやつね)もやめようと思いました。普通にお肉の切り身で、100g100円ってのはあんまりないですよね。それがハムという加工して手間をかけたものなのに100g100円で売られているということは、なぜなのか?消費者側が考えないといけなというわけですね。
この安部さん自体は、決して食品添加物アンチではなく、食品添加物ってのがどういうものでそれを知ったうえで何を買うかを決めましょうよという考え方。今では、あらゆるものに添加物って入ってますから、入っていないものを探すほうが難しいかもですね。
自分自身に、自分の家族にどんなもの食べさせますか??
違う人の本ですが。