宇津木式スキンケアのことを調べていると、やめてしまった人も沢山いるようです。その人たちが書かれている文章を読んで見ると、まじめすぎる気がします。「化粧+洗顔+保湿」をフルコースでやっている人は、段階を踏んで徐々に余分なものを減らしていくということをしないと、気合入れていっきに肌断食をすると、確実に宇津木式スキンケアをやめたくなると思います。
2017年5月25日追加記事:宇津木式スキンケアで一番フケて見えるパサパサマット肌からの脱却を!(21ヶ月経過)
宇津木式スキンケアの本の最初のほうに書かれているシンプルなお約束事。
「つけない・こすらない・洗いすぎない」の3つ。
毎日おこなうのは肌を極力こすらない”水洗顔”だけです。
用意するのは、純せっけんとワセリンのみ。
さあ、一緒にきれいな肌をめざしましょう!
このお約束事を実践するためには、大きく3段階ありますが、これから始めようとする人は、一気に頑張ろうとしないで1段階目から順番にやっていって肌を健康にしていきましょう。
- クレンジングが必要な化粧を止める
- 洗顔フォームを純せっけんにし、最終的にはぬるま水洗顔へ
- 洗顔後の保湿は、保湿剤などを使わずワセリンのみ
まず、一番大切なことは、「クレンジングや洗顔フォームを使わなくてもいいようにすること」です。クレンジングや洗顔フォームで洗えば洗うほど肌の大切な自家保湿因子を洗い流してしまいます。つまりは、大切な肌の保護バリアを壊すことを一日でも早くやめなくてはいけません。
乾燥肌の人は、この角質層の保護バリアが壊れてしまっている訳です。その壊れている角質層が正常に戻る暇もなく毎日、洗顔フォームなどを使った洗顔を続けていれば、いくら保湿剤でしのいだとしても何の解決にもなっていません。
ですから、まずは肌の自家保湿因子を洗い流さなくてもいい状態にしましょう。
洗顔フォームを使わない状態にしたとしても、乾燥肌の状態が改善されるには、時間がかかりますので、ワセリンで肌のバリバリ感が押さえきれない人は、無理せず保湿剤を使いましょう。(できるだけ余分なものを含まないもの)
洗顔時の注意点、これは本にも書かれていますが、
- 洗顔時の温度。35度以下を忠実に守る。
→実際私もやっていて感じましたが、温水器の最低温度である37度と、たらいにお湯を入れて33~35度に温度調節をして洗顔した状態では、明らかに差がでます。 - こすり過ぎない。
→温度を35度以下にした状態で洗顔しても、手の平でこすりつけるような洗い方をすると弱っているときの肌にとっては刺激がつよく洗顔後乾燥しやすくなります。たらいにたっぷりをぬるま水を作り、手の平ですくったぬるま水をやさしく押し当てるような感じにする。
この洗顔方法も単純ですが、今までの洗顔に対する思い込みがあるのでついついこすりたくなるのですが、そこは我慢です。
そして、濡れている状態の肌を触ったときに油分が残っているなぁと感じる状態であることが大切。洗い残しているような感覚になるかもしれませんが、タオルで拭いたあとの乾燥度合いが弱くなります。(乾燥肌の程度がひどい人は、この状態でもバリバリした感じは残ります。)
人類が誕生してからのことを考えれば、洗顔やお風呂で皮脂をスッキリ、サッパリと落とすなんてことは、ほんのつい最近のこと。皮脂がない状態ってのは、異常事態。過剰になれば、皮脂が酸化して肌によくないこともありますが、水やぬるま水で過剰なものは洗い流せます。
ここまでのことをして、肌の状態が変わってきたと感じるには、私の体験では1ヶ月単位ぐらいで考えていく必要があるかと思います。時間をかけて肌の状態を改善していくものですので、すぐに結果を求めたくなる人には非常に長い時間ではありますが、改善できた先のことを考えれば、メリットは大きいです。
クレンジングや洗顔フォームを使わないでもいい化粧品に切り替える、極力化粧品をつかない状態にしたときに、でてくる皆さんのトラブルをみていると次のようなものが多く見つかりました。
- 角質がボロボロとめくれてくる
- 肌がかゆい、赤くなる
- ニキビがでてくる
私の場合は、ニキビが増えるということはありませんでしたが、角質がボロボロとめくれてくる、肌がとてもかゆくなるということは経験しました。
ほんとに何、これは?ってぐらい、ボロボロとめくれます。このとき思い出したのが、本の中に書かれている「常在菌」のお話。化粧品や保湿剤のパッケージを見るとわかりますが、「消費期限」なんてものは、記載されていませんよね。(一部、書かれているものもあります)
化粧品の消費期限について調べれば、実際には化粧品にも消費期限という考え方はあるとあります。開封後の消費期限が数ヶ月あったとしても、数ヶ月は腐らないだけの防腐効果、殺菌効果があるということです。
つまりは、化粧品や保湿剤を使っているときは、肌の常在菌を殺している。使わなくなると常在菌が増えてくる。「常在菌=悪いもの」ではありませんので、常在菌が増えること事態は、問題ではありませんが、何の菌が優勢となって増えてくるかということが問題。
肌がかゆくなる、赤くなる、バラバラとはがれてくるといった場合は、マラセチアという菌が優勢となって脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)となっている状態ではないでしょうか?書き込みによっては、「アトピー性皮膚炎になった・・・」という書き方をしている人を見つけますが。
もし、そうなった場合に一度試してみて欲しいのが、「コラージュフルフル」です。肌の上で増殖すると、トラブル肌などの原因にもなるカビの増殖を抑える有効成分、硝酸ミコナゾールを配合の薬用泡石鹸です。これを数日使い、カユミや肌がボロボロとはがれてくるのがおさえられるか様子を見て下さい。
私も、これ使っていますが、夜だけ連続して数日使用すると、肌のカユミや肌のボロボロめくれるというのがなくなってくるので使用しています。
ときどき、テレビなどで女性がスッピンになるシーンがあり、小鼻のあたりが赤くなっている人がいますが、あれはマラセチアによる脂漏性皮膚炎の可能性高いですよね。皆さんは、小鼻周り赤くなってませんか?
このマラセチア菌、「コラージュ フルフル」で、肌の状態が元に戻っても、体調、その他要因によって、ときどき優勢になるようで、現在でも時々、使用しています。使うときは、くれぐれもゴシゴシと洗わないようにしてください。
他の悩み事では・・・
○洗顔フォームや純せっけんを使わず、ぬるま水洗顔をしたときに皮脂が気になる。
→宇津木式スキンケアをして、初期の段階や、夏場など、ぬるま水洗顔での皮脂の落ち方が気になるのであれば、塩浴してはいかがでしょう。浴槽にたっぷりと自然塩を入れてとなるとかなりの量の自然塩が必要となりますので、たらいにぬるま水を作って自然塩を溶かしてあげると皮脂を落とす効果が高まります。
湯温を上げても、皮脂を落とす効果があがりますが、皮膚の必要な部分(自家保湿因子)まで流してしまい、肌へのダメージが大きい。
○宇津木式スキンケアを実践しているが、化粧品、保湿剤を使っている友達のプルプル肌を触り、自分の肌と比べるとやめたくなります・・・
→本にありますが、「理想の肌は『しっとり』ではなく、『さらさら』」です。化粧品ばっちり使っている友達の肌がプルプル、しっとりだとしてもそれは、皮膚にのっている化粧品、保湿剤の材料を触っているだけです。その友達の洗顔して、1時間以上経過した肌を触ってみては?洗顔後、何もしていないときの肌の状態が本当の肌の状態です。
宇津木式スキンケアをしていくと、効果がでてくるまでに数ヶ月、半年、一年、さらには数年ととても長いスパンで考えていく必要があります。進んで戻ってを繰り返しながらかもしれませんが、やれば結果はでると思いますよ。
本来の健康な肌は、湿度が10%を切っても角質の水分は蒸発しないし、マイナス40度でも、凍ることはないということですので、あきらめずに頑張ってみませんか。