新聞を読んでいるときに、ふと見つけた「恋文代筆1万円」という記事。
頼む人がこの「1万円」という価格を、高いと思うか安いと思うかわかりませんが、仕事として代筆を受ける側で考えると、これぐらいもらわないと割りにあわないよね。
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実際にそのサイトを見に行くと、料金の下のところにこんな注意書きがあります。
※あくまでも私の作業は整理できないあなたの想いを言葉にするだけですので、代筆するにあたり、詳細なヒアリングをさせていただきます。また、紙に直接書き込む作業はご自身でおこなって頂きます。ご自身の文字だからこそ、伝わるものがあると考えるためです。
ヒアリングして、その依頼者にあった文章を考えていくとなるとやはりそれなりに時間かかるでしょうしね。
手紙としての文章って、書きなれていないとなかなか書くのが難しいかもしれないので、代筆を頼んでみたくなるのはわからんでもない。でも、これ思うんだけど、その手紙で相手の心をガツンとつかんだとしてだよ。
その後、当然、お付き合いや関係を深めていったりする期間があって、2度目、3度目、それ以上の手紙を書いたりすることもあるでしょ。
そのとき、どうするのかな?また代筆頼む?
それとも、関係進んだし、安心して、もう自分で書いちゃう?
言葉のいいまわしとか、語尾の使い方とかって個性でると思うから、1回目代筆頼んだときと、文章の質が変わると、相手気づきそうな気がするんだけど・・・代筆頼む人は、2回目以降のことをどう考えてるんだろうね。
そんなこと言われてもどう書いていいかわからん!という人は、「60歳のラブレター」という本を読んでみるのをお勧めします。
「60歳のラブレター」は、住友信託銀行(現:三井住友信託銀行)が主催で、2000年から毎年やった応募企画で、今はもうしてないのかな。
内容としては、夫から妻へ、妻から夫へ、普段口には出していえない思いを書いてもらうというものです。
人が書いたラブレターを読むというのは、なんだかちょっとむずがゆいものがありますが、どれを読んでもその情景が目に浮かんでくるようないい文章が沢山あります。
自分の言葉、普段使っている言葉で、書かれた文章ってのはいいもんです。
経験をつんだ60歳だからかける文章かもしれませんが、どんな風に書くと伝わるかというのは、この本を自分が手紙をもらったものだという思いで、読んでると、わかってくるような気がします。
ちなみに、新聞で紹介されていた代筆屋さんはこちら→デンシンワークス